2013年7月27日土曜日

ある夜の話

こんにちは。高品です。
今日はまた日差しが厳しいですね。いよいよ夏本番でしょうか。

この間行った、あるお店の話をします。
駅前にあるのでよく前を通るのですが、何ヶ月か前にオープンしてからというものの、いつ見てもお客さんがほとんど入っていない、そんなお店です。
その日も、見たらお客さんは一人もいませんでした。いつもなら入るのに気後れしてしまうところですが、その日は友人と一緒だったこともあり、私はいつもより大胆な気持ちになっていたのでしょう。どうしていつも人がいないのかその理由を確かめてみようと、半ば怖いもの見たさで入ったのです。
しかし、実際に入ってみたら、料理もまずくないし、値段もべらぼうに高いわけではないし、ごく普通のお店なので、思わず拍子抜けしてしまいました。
ならどうしていつもあんなに客の入りが悪いのか、などと思いつつ店を出て、しばらく歩いていたのですが、そのとき、ふと、でももうあのお店には行かないだろうな、と思ってしまいました。
なぜなのでしょう。理由は自分でも分からないし、言葉にもできません。ただ、分かることは、そう思ってしまったならもうきっと私は二度とあのお店には行かないだろう、ということです。
それはなんだか寂しいことだなと思いつつ、帰りました。月の綺麗な夜でした。

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